【内装屋ってなに?②】部屋の形を作り上げる、下地屋。

今日は下地屋について頑張って噛み砕いてお話しします。壁編。


前回も触れましたが、下地屋は

壁紙や塗装などで仕上げる"前"の壁・天井の基礎(骨組み)を組み立てます。


1枚目が壁、2枚目が天井。
天井は改修時の写真なので年季がすごい...😅

この規則的に並んでいる鉄骨は

軽量鉄骨・LGS(LightGaugeSteel)といいます。

現在のマンションの内装は殆どがこういった壁の中身になっています。

このLGSが並んでいる規則にも決まった間隔が何パターンもあります。
壁は主に303mm,455mm間隔で並んでいることが多い。

ちなみに現場では「間隔」を「ピッチ(pitch)」と呼びます。

下地屋だけでなく、何かしら等間隔に施工してください〜っていうときは1メートル間隔であればメーターピッチで、などと言ったり、現場ではどこでも飛び交うワード。

壁下地は基本的に、

縦に立っている下地をスタッド、

それを支える為に床と天井に固定する、

レール的な役割を持つランナー。

大きく分けたらこの2種類。
その他に、耐震性を持たせるためにスペーサー・振れ止め(チャンネル)など壁の仕様や使用する材料によって増減します。

図面・現場に引かれているライン(スミ)に合わせて、指定された位置(床・天井部)にランナーを固定し、ランナー上下にスタッドを差し込み303mmや455mmピッチで並べていくのが基本。
そうしてコツコツと壁のLGSを組み立てていく。そうするとドア部分や電気設備・器具(ブレーカーボックスや消火栓などなど)を埋め込む部分は「開口(かいこう)部」といって枠をかたどるような組み立てになります。それが上の写真の仕上がりです。

天井も似たような流れですが、開口部の周りはボード貼りの際、ビス固定(ネジ打ち)の箇所を増やすために"開口補強"という開口部周りに下地を増やす施工をします。これをしないと天井に張り付けた板の固定不足によって、最悪天井が脱落します。

こうして、

耐震基準や後工程(主にボード貼りなど)に絡んでくる決まり事を守りつつ、下地を組み立てていくわけです。


組み立ての際は、高速切断機という機械でLGSを切断・加工して、長さを調整したり、開口部に使用する部材を手作業で作ります。下リンクは建材ネットショップのコラムになります。その他に、コンクリート面にランナーを固定する「ガス銃」、ネジ留めの際には「インパクトドライバー」、LGSの水平や垂直を正確にとるための「レーザー墨出し機」など、ここに挙げたものだけだとざっと40〜50万円します。その他に効率化の為に様々な腰道具を好みに合わせて買い集めますので、完全に独立するとなると結構な初期投資が必要になってきますね!
ざっくり下地屋とはなんぞやがわかったでしょうか。気が向いたら天井編も写真素材が増えたら書いてみようかなと。

とりあえず次はLGS施工の次の内装仕事「ボード貼り」について投稿します。

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